国際いけ花だより


●最近の活動(10月、11月)
Activities in October and November

*ポーランド-クラクフ日本文化祭り(2019年9月26日〜10月3日)
Festival of Japanese Culture in Kurakow, Poland

9月26日、国際いけ花協会の増田三千代副理事長が、「ポーランド-クラクフ日本文化祭り」とチェコの旅に出発しました。
9月27日はワルシャワ観光の後、バスでクラクフへ。28日と29日にクラクフ市にある天皇陛下も訪問された由緒ある日本美術技術博物館(通称マンガ館Manggha)で2日間に渡り文化公演が開催されました。国際いけ花協会の他には、お琴生田流、詩吟、花柳流の舞踊、新舞踊、民舞、香道直心流、オカリナのグループ、コーラスの方々など、全体で約45名が出演しました。
28日は、ガイドさんと共にお花を街に買いに行き、現地の器をお借りして「ポーランドのイメージと日本」というテーマで、国交樹立100周年を祝う花をいけました。初日は会場のレストランでレセプションが行われ、歓談の後、歌やダンスを楽しみ、最後はポーランドの歌「森へ行きましょう」を皆で歌い盛り上がりました。
2日目のいけ花デモンストレーションでは、「ポーランドの心」を国旗の色である赤と白の器で表現しました。もう一つは観光で訪れた世界遺産のヴィエリチカ岩塩坑の塩のシャンデリアの部屋のイメージをいけました。その後、秋のチェコを回り、たくさんの思い出を胸に10月3日に帰国しました。
10年ほど前から、ペルー、ドバイ、チェコなど海外の各地で日本の文化を紹介するこのようなイベントに、お琴、日本舞踊、香道などの日本の伝統文化を大切にされている方達とご一緒に参加し国際交流を続けております。故・大野典子会長がお花を通して日本と世界を繋ぐ花の旅を続けておられたことに想いを馳せ、今後もこのような活動を少しでも続けてゆければと考えております。

11月24日には、東京国際フォーラムで開催されたポーランドフェスティバルにも出席し、パヴェウ・ミレフスキ駐日ポーランド大使にもお会いして、クラクフでの文化交流、公演の話もお伝えすることができました。










 

*レッサム・フィリリいけ花教室(2019年10月7日、11 月11 日)
IKEBANA Class at Resham Firiri, Takanawa

10月7日、鈴木康子教授の指導で、アレンジメントのいけ花クラスが開催されました。タイトルは「深まりゆく秋」、ガラスの容器にまくらめ(組紐)をほどこした器を使いハンギングスタイルで生けました。参加者は5名でした。
11月11日、「かごにいける」というテーマで、増田三千代教授が、お母様の作られた竹籠を使っていけました。ボリュームを抑えめに、皆さん違うカゴに秋の風情を生けて楽しみました。6 名の参加でした。
花材:羽毛鶏頭、ガーベラ、小菊、デルフィニウム、アンセリウム、トルコキキョウ、葉は レザーファン、ピットスフォルム。









*舞浜クラブいけ花教室(2019年10月20日、11月10日)
IKEBANA Class at Maihama Club
 
介護付有料老人ホーム「舞浜倶楽部」において、日曜日の午後、川崎和美教授の指導で、いけばな教室が月一回開かれています。
台風の直撃で、予定が変更になりましたが10月20日、楽しくお稽古しました。ハロウィンも近づいているので、オレンジ色の花を使ってみました。生けたお花の隣りに入居者が描かれた絵画を飾らせていただくと、いけばなが一層引き立ちました。
11月10日、秋晴れの午後、天皇陛下、即位祝賀パレードの様子をTVで見たあと、野ばらの枝を使い生け花を始めました。川沿いの桜並木も紅葉が始まり赤く色付いてきました。








 

*研究会&理事会(2019年10月16 日、11月20日)
Special IKEBANA Class and Board of Directors

10月16日の研究会が、伊藤洋子教授の担当で、神田神保町教室で行われました。お洒落な藤の容器にオアシスを乗せ、モンステラの大きな葉1枚、季節のリンドウ、ピンクの小花に青りんごを添えて愛らしく生けました。お部屋のコーナーに、花を変えて生けてみるのも楽しい創作生け花です。
11月20日の研究会は蒲田洋子教授の担当で、クリスマスの壁飾りを生けました。黒い布の上の部分に水道管を切ったものを入れ、緑のフェルトでできたポケットに樅ノ木やから松ぼっくり、赤い薔薇、ピンクのスイトピー、ヒペリカムを生け、お髭のサンタクロースのカード、金や赤のリボンを飾ります。季節の先駆けにリビングを飾るすてきな作品が出来ました。
理事会では、2020年1月23日(木)〜25日(土)に交通会館地下1Fゴールドサロン(有楽町駅前)で行われる華展「世界の国々を生ける」の企画や打ち合わせなどを行いました。
















 

*ラ・リヴィエールいけ花教室(2019年10月18日、11月15日)
The Ikebana Class "La Riviere"

10月18日はリヴィエール のお稽古でした。安藤恵子教授の担当で紺色の器を使って大人っぽいアレンジを作りました。バラを2種類に紫色の紫陽花、ヒペリカムや小菊をアレンジしました。
11月15日のお教室は、安川いつみ教授の指導で、ハーバリュウムのレッスンがありました。クリスマスをイメージして、色々な花材でハーバリュウムを作りました。一輪挿しにブルーのオイルを入れたり、新しいデザインもできました。9人のお客さまが参加してくださり、賑やかで楽しい時を過ごしました。












 

*練馬区秋の文化祭(2019年10月26日27日)
Autumn Culture Festival in Nerima

練馬区向山庭園において、10月26日(土)、27日(日)に秋の文化祭が開催され、国際いけ花協会理事長・蒲田洋子教授が作品を展示しました。暑くも寒くもない清々しい気候で、大勢の方々がみえました。
花材:カーネーション、バラ、ブバルディア、デンファレ、ブルニア、ドラセナ、オウバイ(黄梅) 









*いけメン&レディースいけ花教室(2019年10月28日、11月27日)
IKEBANA Class for IKE-Men and Ladies

10月28日、神保町教室にて蒲田洋子教授の指導で、いけメン&レディース教室が開かれました。ハロウィンが近いので、プラスティックのかぼちゃの容器にオアシスを入れて、オレンジ・イエロー系のお花を生け込みました。
花材:カラー、スプレーバラ、カーネーション、ワックスフラワー、バラの実、ユーカリ、レモンリーフ
11月27日の教室では、一足早く、クリスマスの生け花をしました。この時期、体調をくずした方が続出し、寂しい教室でしたが、まるでジングルベルの曲が聞こえてきそうな楽しい雰囲気のクリスマスいけ花が出来上がりました。
花材:ポインセチア、キンギョソウ、ヒペリカム、カスミソウ、カラマツボックリ、 飾り:クリスマスガーランド、リボン、サンタのロウソク







 

 

*練馬区・観楓会(2019年11月23日)、文化発表会(11月24日)
Meeting to see the autumn leaves and culture event in Nerima

向山庭園にて秋の観楓会と文化発表会が開催されました。生憎の雨で、庭園もぬれもみじで寒々しく残念でしたが、ゆっくり、しっとりとしたお茶席に入ることが出来、お菓子も紅葉と銀杏の練りきりで、趣がありました。
花材:ピンクッション、スプレーギク、ツルウメモドキ、アセビ(馬酔木)




 

 



 

●季節の花だより(10月、11月)
Seasonal Flowers(October and November)

※ 写真をクリックすると拡大し、お花の名前と撮影場所が分かります。


2019-12-01

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